会社のSNSの話

目次

2016年、会社にSNSがなかった

2016年4月に入社したとき、最初に感じたのは「会社のホームページが古い」ということだった。
SNSもなければ、オンラインショップもない。世の中では「インターネットの時代」と言われているのに、その波に乗れていないのは致命的だと思った。

とりあえず全部始めてみた

Facebook、Instagram、Twitterをとりあえず開設した。
けれど自分は“見る専”で、発信の経験がなかった。Facebookも「ホームページ代わり」のように使っていただけで、SNSの本質を理解していなかった。

Instagramは有志に任せて失敗

Instagramは「前田染工」「五色帆布堂」「マエプリ」の3つを作り、有志の社員に運用を任せた。
けれど、善意で手を挙げてもらった以上、投稿に関してのセンスやKPIなどは伝えにくかった。
結果、何を伝えたいか分からない投稿が多かったのも事実。
唯一ブランドアカウントとして成立していたアカウントもあったが、大きく伸びるには至らなかった。

1投稿500円という報酬制度を導入したのも良くなかったかもしれない。

コロナ禍で動画に手を出す

コロナ禍では営業訪問ができず、YouTubeやTikTokにも手を出した。
「動画を送ればいいのでは」と考えたが、顧客にとって価値があるのは現物サンプルや資料だった。
TikTokは当時流行っていた社長アカウントに倣ってみたが、ベンチャー企業でもないのに真似しても意味はなく、結局すべて削除した。

学び:目的がなければ意味がない

こうして振り返ると、失敗の原因は明らかだった。
どのSNSも「やらなきゃ」と思って始めただけで、目的がなかった。
唯一五色帆布堂が機能したのは、ブランド発信という明確な目的があったからだ。

結論

目的意識がなければ作らんほうがマシ。

今は採用広報ならぬ採用狭報という考え方が自分の中に定着しているので、狭報的考え方でInstagramを再始動中。

目次